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サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィル(2004.8.28)

サイモン・ラトル指揮
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
ベルリン放送合唱団

シェーベルク:管弦楽のための変奏曲
ベートーベン:交響曲第9番「合唱付き」

2004年8月28日
ベルリン、フィルハーモニー

NHK-FM(BBR)

ラトルとベルリン・フィルの2004/2005シーズンの開幕公演を聴いた。この演奏会ではベーレンライター版使われている。
演奏はフルトヴェングラーのようにテンポやアクセントを随所変えていて、ユニークな充実した演奏になっている。第2楽章の流動的、感動的な音楽は特筆すべき。第4楽章での冒頭のバス独唱のリライヤの自由な歌い方も独特だ。ただ人工的な部分があることも確か。しかし全体を通して絶賛すべき点はラトルの新しい解釈に応じつつもずっしりとしたサウンドを聴かせたベルリン・フィルだ。
前半にシェーンベルクが置かれているのもこのコンビらしい。
先日紹介したナガノ指揮ベルリン・ドイツ響(NHK音楽祭客演)の第九の放送の翌日の放送だったがまさに対照的な演奏になっていた。同じベルリンを本拠にしているオケがこれだけ対照的な演奏をするのも実に面白い。