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サイモン・ラトル指揮
ベルリン・フィル

モーツァルト:交響曲第25番
ギブルツ:ノエシス
ドビュッシー(マシューズ):前奏曲集から
モーツァルト:交響曲第40番

2006年9月1日
ロンドン、ロイヤル・アルバートホール

NHK-FM

ラトルとベルリン・フィルのプロムス客演の1日目を聴いた。ラトルとベルリン・フィルの演奏はFMでタコ14「死者の歌」、英雄の生涯、ヨハネ受難曲などがあった。まだいずれも未聴。
今回のプログラムはラトルらしい古典レパートリーと現代曲を組み合わせたものになっといる。
両端のト短調の交響曲は引き締まった演奏でベルリン・フィルの重厚さを残しつつもラトル色もでていて良い演奏だ。40番のオケの熱の入り方や第3楽章のスピード感は特筆。マシューズ編のドビュッシーはマシューズの色が目立っていた。いずれの近現代曲もラトルがよくベルリン・フィルを動かしていたように感じる。
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サイモン・ラトル指揮
ベルリン・フィル

バッハ:ヨハネ受難曲(抜粋)
→演奏会では全曲

2006年3月9日
ベルリン、フィルハーモニー

NHK-FM

聴き残していたラトルとベルリン・フィルが3月に共演した『ヨハネ受難曲』を聴いた。海外のラジオの様子をみると全曲が放送されているようなので、演奏会では全曲演奏されたと思われる。NHK-FMでは時間の都合からか抜粋で放送されている。宗教曲はあまり聴かないのでよくわからないが、合唱が美しく、第2部の後半は感動をした。ラトルとベルリン・フィルだからこその部分があったかは疑問だが、合唱とオケのトゥッティーの被さる部分は迫力があったことは確か。
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マルク・アルブレヒト指揮
スイス・ロマンド管弦楽団
エレーヌ・グリモー(ピアノ)

ベートーベン:ピアノ協奏曲第4番
~グリモーによるアンコール
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」

2006年9月6日 ジュネーブ、大劇場

internet-radio

マルク・アルブレヒトはバイロイトでここ数年『オランダ人』を振り好評を博している。そのオランダ人ではスタイリュッシュな音楽を作る人だなという感想をもった。オーケストラ演奏会の放送はFMもネットラジオも録音した記憶がなく、おそらく初めて聴くコンサート・プログラムだと思う。オペラでは2005年のホルシュタイン音楽祭でのシャターツカペレ・ドレスデンとの『サロメ』が他にある。
気になる演奏は超重厚ではないがドイツ人らしく芯の太い演奏になっている。英雄の生涯はオーケストラをしっかり統率して姿勢のいい音楽になっている。時折響く重低音にも迫力がある。グリモーとのベートーベンはグリモーのやさしい音色とアルブレヒトの正統な伴奏が絶妙だ。
アルブレヒトはこれから最も注目するべき一人である。
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クルト・マズア指揮
フランス国立管弦楽団

ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」

2006年5月18日
パリ、シャンゼリゼ劇場
(NHK-FM)

マズア指揮フランス国立管の本拠地ライブ。このコンビはレパートリーが広くなんでもやるが、今回はショスタコの最大の作品、レニングラード。この作品はあまり放送されなくて、ラザレフ/シドニー響の演奏があるだけだった。ネットではヤンソンス/ヘボウの演奏が流れたが惜しくも録り逃した。
演奏は一つひとつの音がはっきりとしていて、ラザレフの熱演とはまたひと味違う。第3楽章の冒頭の身震いのするほどの感情の込め方や第4楽章の爆発力もあり、巨大作品の魅力を十分に、明解に伝えてくれる演奏になっている。
マズアも来年80歳になると思う。精力的にレパートリーをこなしているが、ブルクッナーやベートーベン、メンデルスゾーンなど原点のレパートリーも聴きたい。
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サカリ・オラモ指揮
フィンランド放送交響楽団
ソイレ・イソコスキ(S)

シベリウス:大洋の女神
R.シュトラウス:4つの最後の歌
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
~アンコール1曲(曲名、不明)

2006年8月14日
ロンドン、ロイヤル・アルバートホール
プロムス2006

最近、活躍が目覚ましいサカリ・オラモとフィンランド放送響のプロムスでのライブを聴いた。このコンビは2005年に来日を果たし、NHK音楽祭へ出演、またサントリーホールと東京芸術劇場でのライブも抜粋で放送された(「英雄」「悲愴」)。一見、シベリウスなんかが十八番っぽいがドイツ物もなかなか聴かせる。来年も来日してシベリウス2番とブラームス2番を聴かせてくれる。今回はシベリウス、R.シュトラウス、バルトークとこのコンビの魅力が存分に伝わるプログラムである。
演奏は『4つの最後の歌』が美しく、ロマンチックな演奏で超名演。オケはシュトラウス美を思いっきり歌い込み、重量感も合わせ持つ。イソコスキの歌唱もR.シュトラウスにはよく合う太い高域を聴かせている。バルトークもドッシリとした感じがして、澄み切った弦パートも良い。お国もの以外をこれだけやれるとはこれからがさらに楽しみなコンビである。
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ウラディーミル・アシュケナージ指揮
フランス国立管弦楽団

ショスタコーヴィチ:交響曲第4番

2006年3月16日 
パリ、シャンゼリゼ劇場

アシュケナージはこの4番をN響でもやっている。この夏は青年管弦楽団ともやっていただろうか。アシュケナージの海外でのライブがNHK-FMで放送されるのは久しぶり。アシュケナージは指揮者としとの評判はあまりよくないようだが、N響の就任記念定期のチャイコフスキー3番と4番やアルプス交響曲はいい演奏だった(N響の定期は録音しているが録り溜となることがあるので、全部聴いているわけではないが…)。現在、マズアが率いるフランス国立管は機能性があるいいオケだ。
演奏は演奏開始直後は一つ一つを丁寧、明快にやっている印象があるが進むにつれて、熱を帯びてくる。しかしこの大編成のオケが濁ることはない。終楽章の爆発力と明快さの両立は素晴らしい。アシュケナージらしい熱演だ。
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クルト・マズア指揮
フランス国立管弦楽団
トレーケル(Br)

シューベルト:交響曲第7番「未完成」
マーラー:さすらう若人
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

2006年8月21日
ルツェルン、コンツェルトザール
ルツェルン音楽祭2006

マズア指揮フランス国立管のルツェルンライブだ。このコンビはこの夏、ホルシュタイン、ラインガウでも「悲愴」メインに巡業していた。「悲愴」は最も好きな交響曲のひとつで、指揮者の個性が出やすい楽曲だと思う。最近はスラットキン指揮デンマーク国立響が印象に残っている(恐怖感に溢れている)。少し前だとゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管のロッテルダムライブが凄いの一言にすぎる超名演。「悲愴」に関しては強烈な個性を示してもらいたい。
この「悲愴」は全体的に明るい雰囲気でシンフォニックである。フランス国立管の機能性やアンサンブル能力が存分に生かされている。第4楽章なんかは「悲愴」で終わりでなく希望が見えてくるような演奏だ。逆に前半の「未完成」は暗く、重め。「さすらう」のトレーケルの気持ちの入った歌唱で名演。マズアはもう少し聴いてみたい指揮者である。
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佐渡 裕 指揮
スイス・ロマンド管弦楽団
ミーシャ・マイスキニコライ・ルガンスキー、ルノー・カンプソン

ベートーベン;交響曲第7番
ベートーベン:三重協奏曲

2006年1月11日
ジュネーブ、ビクトリアホール

今年のNHK-FMの日本人指揮者特集でとりあげられた佐渡裕指揮スイス・ロマンド管の演奏会を聴いた。佐渡はライブの人と自らも語っているように熱気に溢れた演奏会になっている。オールベトプロで前半の7番は冒頭の和音からスタイリッシュな印象を受ける。もっと表情が欲しいところはあるがティンパニの打ち込みも強く、第4楽章の駆け抜け方は強烈だ。後半のロシアの名手を迎えた三重協奏曲は佐渡は一転して落ち着いた解釈だが、表情は若々しい。味わい深いソロがいい。意外とオケとソロの息の合った演奏になっている。
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ザ・ファーストナイト・プロムス2006

イルジ・ビエロフラーヴェク指揮
BBC交響楽団
BBC交響合唱団
フリットリ、トムリンソン

モーツァルト:フィガロの結婚~序曲、アリア
         ドンジョバンニ~アリア
スメタナ:モルダウ
ドヴォルザーク:テ・デウム
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番

2006年7月14日
ロンドン、ロイヤルアルバートホール
BBCプロムス2006

今年のプロムスはBBC響の新主席指揮者のビエロフラーヴェクによるモーツァルト、ビエロフのお国もの(チェコ)、ショスタコ、年男を織り交ぜたプロとなった。ビエロフとBBC響はプロムスに3回出演していて他にドヴォ9、ブル9を披露している。7月8日にはキッシンゲン音楽祭にも出た(メンデ3番)。
演奏はハイテンションのフィガロ序曲で始まり、フリットリは落ち着いた安定感のある歌唱を披露。モルダウはノリの良さがいい。ドヴォはトムリンソンとBBCコーラスの折り合いが素晴らしい。タコ5はあっさりとしていてくどさがない。第3楽章では切なさが表にでていて感動をさそう。テンポ感のあるタコ5もなかなか良い。今年も名演がたくさん生まれたプロムスの良きスタートとなった。
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マリス・ヤンソンス指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

ベートーベン:交響曲第8番
マーラー:交響曲第1番「巨人」

2006年11月17日
アムステルダム、コンセルトヘボウ大ホール

11月15日に続いて、17日に行われた日本ツアー壮行現地ライブ。NHK-FMではこのところヤンソンスが流れないが海外では多く流れている。また、この夏の音楽祭でもバラの騎士~組曲、タコ7、モーツァルトを振っていたようだ。バラ騎士は一刻も早く聴きたい。3月にBRSOとマラ5で名演を聴かせているだけに今回の1番への期待は大きかった。その1番から。全体を通して足取りは重たい。しかしながら音は厚く、爆発力もあり終楽章では圧倒的な盛り上がりで聴衆を熱狂の渦に巻き込んだ。前半、ヤンソンスのベートーベンはいまいち感動できない。流れが悪く、やりたいことが中途半端に思う。昨年のNHK音楽祭におけるBRSOとの7番でもそうだった。
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