エル=バシャ ピアノ・リサイタル(2010.12.5)

【演奏会】
アブデル・ラーマン・エル=バシャ ピアノ・リサイタル

ショパン : スケルツォ 2番、夜想曲 9.10番、ワルツ 2~4番、マズルカ 14~17番、バラード 1番
ショパン : 24の前奏曲

2010年12月4日 15:00~
小出郷文化会館 大ホール
[うおぬま響きの森コンサート・シリーズ2010 第3回]



Abdel Rahman El Bacha (ピアノ / Piano)

 1958年10月23日音楽家の両親のもとベイルート(レバノン)に生まれる。叔父は有名な画家。
 1967年にツヴァルト・サルキシアン(Zvart Sarkissian)にピアノを師事。10歳でクラウディオ・アラウに将来を嘱望される。1974年フランス、ソ連、イギリスの各国政府より奨学金の申し出を受け、パリ音楽院に入学。ピエール・サンカンの作曲科にも学び、ピアノ、室内楽、和声法、対位法の4科で首席をとった。
 1978年6月、19歳の時ベルギーのエリーザベト王妃国際コンクールにおいて審査員全員一致による優勝、併せて聴衆賞を受賞し、一躍世界の注目を浴びる。しかし、すぐに演奏活動には着手せず、数年間さらなる研鑽を積み重ね、レパートリーを増やすことに没頭した。
 その後、ザルツブルク・モーツァルテウムやパリ・シャンゼリゼ劇場でのリサイタル、ヨーロッパ各地、ロシア、日本(初来日は1980年N響との共演)、中東、米国、中南米に演奏旅行を行なっている。これまでにエリアフ・インバル、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ、エマニュエル・クリヴィヌ、ジャン・フルネ、クルト・マズアなどの指揮者のもとベルリン・フィル、コンセルトヘボウ管、ロイヤル・フィル、パリ管、NHK交響楽団、スイス・ロマンド管などと共演。
 レパートリーは幅広く、約60のピアノ協奏曲のほか、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ショパン、ラフマニノフ、シェーンベルク、ラヴェル、ウェーベルン、プロコフィエフ、エル=クーリまで網羅。1983年にフォルラーヌ・レーベルで録音したプロコフィエフの初期作品はシャルル・クロ・アカデミー大賞を獲得。授賞式ではプロコフィエフ未亡人から賞を手渡された。同レーベルでは他に、バッハやラヴェルの協奏曲、シューマン、ラヴェル、シューベルトの作品集、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を録音。エヴァ・ポドレスとの共演によるショパンの歌曲集の録音は、ディスク・リリック・アカデミーよりジェラルド・ムーア賞(最優秀伴奏者賞)を授与された。
 ショパンのピアノ曲を作曲年代順に全曲録音しており、2002年3月にはナントで、6日間で16回の連続リサイタルでショパンの独奏曲すべてを暗譜で演奏。この企画は、翌2003年7月のロック=ダンテロン音楽祭や、同年ポルトガルでのシントラ音楽祭、アヴィニョンでの15回連続リサイタルにおいても行われた。
 また、指揮者シュテファン・ザンデルリンク、ブルターニュ管弦楽団との共演で、ショパンのピアノとオーケストラのための作品全集を録音し、2枚組のCDとして発売されている。2004年9月に、大野和士指揮ベルギー・モネ歌劇場管弦楽団との共演により、ブリュッセルでプロコフィエフのピアノ協奏曲を全曲録音。
 1998年フランス政府より芸術・文芸シュヴァリエ賞、2002年にはレバノン大統領より功労賞の最高位メダルを授与されている。
エリーザベト王妃やジュネーヴ国際音楽コンクールの審査員を務めるほか、2004年エリーザベト王妃音楽院ピアノ科教授に就任。
 優れたテクニックに支えられた威厳に満ち、明快でしかも静穏な演奏は各地で絶賛を博している。
パリ在住。レバノンとフランスの両方の国籍をもっている。
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